草の根の共同を広げ3千万署名広げよう
大阪市城東区 憲法のつどいに100人
「改憲阻止へ草の根からの共同を広げ3千万署名を広げよう」と大阪市城東区で8月31日、「9条改憲NO!改憲発議許さない!城東区憲法のつどい」が開かれ、約100人が参加しました。憲法を暮らしに生かす城東区連絡会の主催。
大門実紀史参院議員が講演
日本共産党の大門実紀史参院議員が「アベ政治を動かす影の勢力―日本(ニッポン)会議」と題して講演しました。
大門議員は、森友・加計疑惑と公文書改ざん、TPP、働き方大改悪、カジノ法強行など安倍政権の暴走に国民の怒りと不信が高まっていると指摘。総裁選をめぐる自民党内の動きに触れながら、9条改憲に突き進む背景に改憲右翼団体「日本会議」が安倍首相を後押しする構図があると指摘しました。
天皇中心の国づくりを目指す日本会議の組織実態をはじめ、「日本会議国会議員懇談会」に6割近い代議士が組織される現状を示し、「安倍改憲のシナリオを書いたのも日本会議で、その思想の本質は左翼殲滅(せんめつ)だ」と指摘。憲法9条に自衛隊を書き込む安倍改憲の危険性を述べ、「現在の自衛隊は戦争法の下、集団的自衛権の名で戦争協力が可能になった。9条に自衛隊を書き込めば、戦争放棄を定めた憲法が戦争できる憲法へと変質する」と批判しました。
最後に大門議員は、3千万署名を成功させ、草の根から改憲阻止のうねりを広げようと呼び掛けました。
区内に住む倉橋喬さんと照屋盛喜さんが、戦争体験を語りました。
15歳で陸海少年兵満蒙開拓義勇軍に志願し満州(現在の中国東北部)で終戦を迎えた倉橋さんは、厳冬の中での過酷な農作業や軍事教練、戦闘機の生産に従事した軍役奉仕の経験を紹介。敗戦後の混乱の中、「兵士や幼子の無残な姿を見ながら、3日間歩き続けた。収容所で多くの友が命を落とした。戦争の残酷な悲劇を二度と繰り返していけない」と語りました。
「戦争体験の語り部 ボランティアグループひまわり」メンバーとして小学校や福祉施設、街頭などで戦争体験を伝える照屋さんは、戦中の市民の暮らしを描いた紙芝居を披露。「戦争ほど理不尽なものはない。平和が一番大切。憲法9条を守り世界中の人びとが人間らしく暮らせる社会にしよう」と呼び掛けました。
つどいでは、合唱団による「あの日の授業」が演奏されました。「憲法を暮らしに生かす城東区連絡会」が取り組む宣伝署名の計画が紹介され、3千万署名の推進が呼び掛けられました。
(大阪民主新報、2018年9月16日号より)