2018年09月23日
宮本岳志の国会レポート
台風の傷跡の中でのだんじり祭
9月の15、16日は、今年も岸和田だんじり祭が行われ、私も町内の世話人として岸和田の街を走りました。岸和田祭といえばカンカン場での豪快な「やり回し」と、岸和田駅前商店街を駆け抜けるだんじりの雄姿が見ものですが、今年の祭は先の台風21号の傷跡も生々しい中での祭礼でした。
岸和田の街のあちこちにブルーシートで屋根を覆った家が目立ちます。私の地元小学校では運動場のネットを張った鉄柱が、強風で折れ曲がったまま、ネットが垂れ下がっていました。見物客で賑わった駅前商店街もアーケードが風で浮き、脱輪したままとのこと…早急な対策が求められています。
祭の間も、屋根瓦が飛ばされ修理もままならない現状への怒りの声がたくさん寄せられました。岸和田市は今年1月の選挙で「維新」市長が誕生。「維新」市長は台風直後のツイートで、他市から支援を受けた1千枚のブルーシートさえ「絶対に足りないと思いますので、本当に必要な方だけ取りに来てください」などと書く冷たさ…。それでも岸和田の人々は、まるで元気や活気を取り戻そうとするかのように、二日間だんじりに情熱を燃やしました。
9月18日、鉄道が再開されたばかりの関西空港に、辰巳孝太郎・山下芳生両参議院議員とともに調査に入ります。そして岸和田市からも被害と復旧の状況を聞き取る予定です。カジノ万博の誘致のために、ただただ関空の被害を小さく見せようという姿勢では市民・府民の暮らしは守れません。(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2018年9月23日号より)