2018年09月30日
スギ・ヒノキが全滅
高槻北部 倒木被害100㌶
台風21号 清水・宮原氏ら調査
日本共産党の清水忠史前衆院議員、宮原たけし府議、たつみコータロー参院議員秘書らは25日、台風21号の影響で大規模な倒木被害が起きた高槻市最北部の樫田(かしだ)地区で被害状況を調査。地元の党支部員らも同行しました。
台風21号の影響で高槻市内では広範囲に倒木被害が発生。大阪府土木事務所によると、高槻市内の倒木被害は100㌶に及ぶとみられ、林業被害は府内市町村で最も深刻だといいます。
山林としての復旧は絶望的
市中心部と樫田地区を結ぶ府道亀岡枚方線は、倒木が道路をふさぎ、一部区間が通行止めとなり、市民生活に大きな影響が出ました。台風通過の際、強い南風が吹いたとみられ、同市を流れる芥川沿いの山肌は、無数のスギとヒノキが北向きに折り重なって倒れていました。
「植林後50年~60年のスギとヒノキが全滅した」と被害を訴えるのは、樫田地区で約7㌶の山林を保有する北河哲さん(82)。「山林として復旧するには、100年単位の年月が必要。絶望的な状況」と語りました。樫田地区で生まれ育った女性は「地区全域で倒木被害が発生し、土砂も崩れて、見慣れた山の姿が一変した。美しい自然の姿を取り戻すには、10年20年とかかるかもしれない」と語りました。
国レベルでの対策が必要だ
府担当者や地元住民から被災状況を聞いた清水、宮原両氏は「山林の保全や森林政策は国土政策の基本。国レベルで対策が講じられるよう働き掛けたい」「倒木被害の復旧作業が進むよう、所有者の負担を軽減する対策が欠かせない。林野庁や大阪府など関係機関へ要請していきたい」と語りました。
(大阪民主新報、2018年9月30日号より)