2018年10月14日
大門実紀史の国会レポート
タイムスリップ
大分県別府市に行ってきました。高校時代の友人、美馬(みま)恭子さんが来年の別府市議選に立候補することになり、演説会の応援弁士をつとめました。
私たちが通っていた京都市立日吉ヶ丘高校には制服がなく、先生も放任主義で、京都でいちばん自由な高校といわれていました。
私も、学校に迷い込んできた野良犬のために、教室にある先生の木の机を分解して犬小屋をつくったり、放浪の旅に出たり、あとは好きな彼女とデートばかりしていました。
美馬さんはその彼女の友だちで、小説が好きな落ち着いたひとでした。看護師になって、医療労働組合でもがんばりました。
共産党に入党したのは今から10年前で、定年後、すぐに市議立候補の要請を受け決意しました。
四十数年ぶりの再会。語り明かしました。
高校時代は楽しかった。みんな生意気で斜にかまえて、大人なんて、世の中なんてといいながら、よく笑いよくしゃべったね。
でも、あのときのあの時間はもうかえらない。みんなそれぞれの道を歩いてきた。いい人生だったといえる人ばかりじゃない。みんなに会いたくない、同窓会に顔を出したくない人もいるかもしれない。
そう思うと、美馬さんと再会できたことがとてもうれしく、また高校時代は政治に無関心だった2人が共産党の演説会で一緒に話すなんて、ちょっと不思議な気分でした。
「大門くん、タイムスリップしたみたいに、おじさんの顔が少年になってるよ」
「きみも少女の顔や」
(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)
(大阪民主新報、2018年10月14日号より)