カジノ あらゆる面でマイナス
東住吉 共産党がシンポ開く
維新政治終わらせ阻止を
「大阪夢洲にカジノ?」と、日本共産党大阪2区地区の東住吉区委員会は、3日夜、同区内でカジノシンポジウムを開きました。
誘致やめよとの要望が最多
区委員会は現在、住民アンケートに取り組んでいます。連日、返信が寄せられており、「要望したいものに〇をつけてください」の部分では、「国保料の軽減」「介護保険料の軽減」「特別養護老人ホームの増設」「認可保育所の増設」などの切実な要求を抑え、「カジノの誘致やめよ」が最多となっています。
区委員会では、こうした住民の声に応えるとともに、維新政治とのたたかいの焦点になっているカジノ問題を、来春の統一地方選挙で東住吉区でも争点に押し上げるため、シンポを企画しました。
町会長や商店会長らに案内
区委員会・党支部は、シンポジウムに向け、200人以上の町会長・商店会長らに案内を届けるとともに、山本のりこ市政対策委員長もインターネットで発信。平日夜でしたが、区外の方も含め61人が参加し、会場満席の大盛況でした。
誘致予定地が台風で被害大
カジノ問題を考える大阪ネットワーク代表で、阪南大学教授の桜田照雄氏は、さまざまなデータと分析を基に、カジノのもうけのシステム、穴だらけのカジノ法やごみの最終処分場であり、台風21号で大きな影響を受けた舞洲の懸念など、カジノに関わる論点や問題点を分かりやすく解説。安倍・維新政治を追い詰め、誘致を阻止しようと力説しました。
暮らしや防災に役割発揮を
日本共産党の清水忠史前衆議院議員・府副委員長は、ギャンブル依存症の問題やカジノ解禁をもくろむ維新や安倍政権の思惑など、工夫をこらしたパワーポイントとユーモアいっぱいの語り口で、カジノ問題の本質をズバリ指摘。カジノ誘致より府民の暮らしを豊かにし、防災にこそ行政はその役割を発揮すべきだと強調しました。
参加者から、「カジノ推進の黒幕は?」「関西財界の戦略との関わりは?」「関空の地盤沈下が大問題になっているが、夢洲も沈下しているのではないか」「夢洲はごみの処分場として延命が必要なのではないか」などの質問や意見が出されるなど、内容の濃いシンポジウムになりました。
統一地方選で議席増やして
山本のりこ市政対策委員長と、あさの純一府政対策委員長が司会進行。山本さんは閉会あいさつで、「カジノがあらゆる面でマイナスしか及ぼさないことがはっきり分かり、絶対につくらせてはならないという思いをより強くしました」と述べるとともに、「来春の統一地方選挙で維新政治を終わらせ、カジノや『都』構想を阻止し、市民の暮らしや命が大切にされる大阪をともにつくっていきましょう。全力で頑張ります」と決意を表明しました。
(大阪民主新報、2018年10月21日号より)