おおさかナウ

2018年10月21日

安倍9条改憲NO 3千万署名成功を
3千万署名で改憲阻止へ 草の根から憲法守ろう
憲法会議が大学習会 渡辺一橋大学名誉教授が講演

3千万署名推進を呼び掛けた憲法大学習会=12日、大阪市中央区内

3千万署名推進を呼び掛けた憲法大学習会=12日、大阪市中央区内

 大阪憲法会議・共同センター主催の「秋の憲法大学習会」が14日、大阪市中央区内で開かれ350人が参加しました。一橋大学名誉教授の渡辺治氏が「安倍9条改憲の危険性と発議阻止に向けてのたたかい」と題して講演し、臨時国会から次期参院選を見据えたたたかいの展望を述べ、「改憲発議阻止へ共同を広げ、参院選で改憲勢力を追い込もう。安倍政権を退陣させ憲法が生きる日本を実現しよう」と呼び掛けました。

 大阪憲法会議の丹羽徹幹事長は開会あいさつで、改憲推進派で固めた内閣改造など10月24日召集される臨時国会を控えた政局動向に触れ「憲法をめぐる新たな局面を迎えた。改憲策動を許さない新しいたたかいを広げよう」と呼び掛けました。

 おおさか総がかり行動実行委員会の構成団体で、「1000人委員会・大阪」の山本一英代表委員が連帯あいさつ。新日本婦人の会大阪府本部の中川美佳副会長が、草の根で取り組む3千万署名の活動を紹介し、府立高校に通う生徒は「私たちの身近な暮らしに憲法が根付いている。平和憲法を一緒に守りましょう」と呼び掛けました。

 「この1年間の取り組みが、憲法の生きる政治を実現するためとりわけ重要だ」。講演の冒頭、渡辺氏はそう述べ、安倍9条改憲策動の本質や朝鮮半島と北東アジアなど情勢の激変、安保法制以来の市民と野党の共同の到達点、3千万署名の今日的意義とたたかいの展望を詳述。特に、憲法9条に自衛隊を明記する自民党改憲案について、「武力行使が可能となった自衛隊が合憲とされれば、戦争法の全面発動で、米軍の軍事行動への加担が進む」と批判しました。

 世論調査で支持されているのは、「海外で人を殺さない自衛隊だ」と述べ、「9条2項が禁止する軍隊であってはならないという努力が、国民の信頼する自衛隊をつくってきた」と述べました。

 渡辺氏は、「安倍改憲を阻むことは、統一の力・共同の力で安倍政治を倒す新しい政治のための共同の第一歩を踏み出すことになる」と強調し、「共同の力で野党連合政権をつくり、憲法が生きる日本をつくろう」と呼び掛け、ました。

 大阪憲法会議の山田憲司事務局長は、「3千万署名を軸に、一切の安倍9条改憲の策動を許さない攻勢的な運動を広げよう」と、全府民・有権者を対象にしたローラー署名運動の推進、草の根の憲法学習、地域・職場での共同の取り組みなど行動提起しました。


(大阪民主新報、2018年10月21日号より)

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