声を届けて
たつみコータロー参院議員の国会論戦
憲法9条 侵略戦争への反省と世界とアジアへの公約
戦後最悪の違憲立法、戦争法案が参院本会議に緊急上程された2015年9月18日。与党がこの日深夜に採決、成立を狙う中、日本共産党をはじめ民主、生活、社民など野党各党は、戦争法案阻止のために結束して対決しました。
国会議事堂周辺を戦争法案に反対する数万人の市民が取り囲み、大阪府内はもちろん列島各地で、「戦争法を許さない」「安倍内閣は退陣せよ」と抗議の声が、空前の規模で広がりました。
憲法の平和主義、立憲主義、民主主義を守るため、野党5党が党首会談を開いて協力を確認し、衆参それぞれで内閣不信任決議案などを連続して提出しました。これに対抗し与党側は、参院本会議で動議を出して討論時間を制限するなど、国民の声を封殺しようと「数の力」を頼りに、横暴と強権を繰り返しました。
国会内での激しい攻防と合わせ、野党と心を合わせる市民が国会議事堂前に多数詰めかけ、総がかり行動実行委員会やSEALDsが、「安倍内閣退陣」のコールを響かせました。
たつみコータロー参院議員は国会正門前で情勢報告し、衆院本会議での内閣不信任決議案否決に続き、断続的に与党が強行開会した参院本会議で、山下よしき書記局長、仁比聡平、井上哲士、大門実紀史の各議員とともに、大臣問責決議案などに対する賛成討論に立ち、政府・与党の横暴を厳しく糾弾しました。
反省と決意
「いま、日本を再び戦争する国にさせてはならないと圧倒的多数の憲法学者はじめ、歴代内閣法制局長官、元最高裁判事、裁判官OBが批判の声を上げています。国会周辺で全国津々浦々で学者や子育て中のママ、学生が思い思いの言葉を紡いで反対の声を上げています」
たつみ議員は18日未明の参院本会議に登壇。中谷元防衛相に対する問責決議案への賛成討論を行いました。
たつみ議員は「日を追うごとに反対の声が増え、7割以上の国民が法案成立に反対している」と述べ、戦力不保持、武力行使禁止と交戦権の否認を明記した日本国憲法9条を取り上げ、「憲法の平和主義は、日本の侵略戦争に対する反省の下でつくられたものであり、戦後の日本が国際社会に復帰する上で、世界とアジアに公約したものだ」と強調。戦争法は、憲法に違反して日本を海外で戦争する国につくり変える法案だと批判しました。
歴代内閣が違憲と説明してきた集団的自衛権の行使を可能とした閣議決定について、「立憲主義に真っ向から反する暴挙であり、国民を欺く憲法破壊」だとし、これに続けて政府が主張してきた戦争法案の立法事実(法律制定の必要性)がことごとく崩れていると述べ、違憲立法を押し通そうとする安倍政権の暴挙を批判しました。
(この項続く)
(大阪民主新報、2018年11月25日号より)