おおさかナウ

2018年12月09日

大門実紀史の国会レポート
「カジノの国でこんにちは」か

daimon 今週、カジノ解禁やアベノミクスを批判した私の本、『カジノミクス―売国のとばく経済に未来はない』(新日本出版社)が発売されます。発売と同時に売り切れてしまうおそれがありますので、早めのご注文をお願いします。

 本のなかで、大阪の万博・カジノ問題を取り上げました。大阪維新は、夢洲をはじめベイエリア開発の「負の遺産」を、カジノをつくることで打開したいと考えてきました。万博誘致は、カジノのためのインフラ整備に税金を使う「隠れみの」に過ぎません。

 いっぽう安倍首相は、カジノ解禁と引き換えに、維新を改憲のパートナーにしたいと考え、維新も露骨に協力を表明してきました。憲法改悪とカジノ解禁を交換条件にするなど、まさに「悪魔の取りひき」と言わなければなりません。

 1970年の大阪万博のとき、私は京都の中学二年生でした。学校で「万博見学」授業があり、バスで会場の千里丘陵へ行きました。会場には、これから日本はまだまだ良くなるという、高度成長の自信と希望があふれていました。当時、「世界の国からこんにちは」という万博テーマソングが大流行。三波春夫さ
んの妙に明るい声が今も耳にこびりついています。

 しかし時代は変わりました。「夢をもう一度」ではなく、他にやるべきことがたくさんある。ましてや「カジノの国でこんにちは」とはあまりに恥ずかしい。

 大阪カジノは関西全体の住人がターゲット。関西人みんなの良識の力で阻止していきましょう。(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)

(大阪民主新報、2018年12月9日号より)

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