2018年12月09日
パーティー収入8億円に
府選管 17年政治資金収支報告書を公表
府選挙管理委員会が11月30日付で2017年分の政治資金収支報告書を公表しました。それによると、府内の政党や政治団体が昨年1年間に開いた政治資金パーティーによる収入は計8億411万円。開催費用を差し引くと各党・団体の利益は4億5251万円に上ります。
政治資金パーティーは企業などがまとまってパーティー券を購入することで「形を変えた企業・団体献金」ともいわれます。
1回のパーティー収入が最多なのは大阪維新の会が昨年9月5日に中之島のリーガロイヤルホテル(大阪市北区)で開いた分で9066万円。費用を差し引いた利益は7384万円で、利益率は81%にもなります。
補助金受給企業2年連続で購入
同パーティーで2年連続で40万円のパーティー券を購入している三栄建設株式会社(本社・八尾市)は、同社は日本維新の会と大阪維新の会の本部が入居するビル(大阪市中央区内)の所有者。16年には府の補助金を受け取りながら、維新のパーティー券を購入したことが府議会でも問題になりました。
府は16年から「実感できるみどりづくり事業」を始めました。府が民間の建築物や学校などから「地域の緑化意欲が高い」企業などを認定し補助金を出すもので、認定された三栄建設は771万円の補助金を受けており、その見返りに松井一郎知事が代表である大阪維新の会に献金した疑いが指摘されていました。
「身を切る改革」を掲げる維新ですが、議員や首長などが昨年1年間に計58回のパーティーを開催。収入は3億円以上で、1昨年(2億8809万円)を上回っています。自民党の収入は計3億5千万円、公明党も3400万円の収入を得ています。
企業・団体献金と無縁の党
政党助成金も受け取り拒否 共産党
日本共産党は企業・団体献金、政党助成金を受けておらず、政治資金パーティーとも無縁です。
(大阪民主新報、2018年12月9日号より)