「都」構想に終止符・維新政治転換へ
統一地方選火ぶた
ダブル選勝利、日本共産党躍進で
統一地方選の火ぶたが切られました。維新の党利党略による「入れ替えダブル選」は府知事選告示(21日)に続き、大阪市長選が24日告示されます。投票日は統一地方選前半戦の府議選・大阪市議選・堺市議選と同じ4月7日。明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)と大阪市をよくする会(よくする会)、両会に参加する日本共産党府委員会は18日、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想と維新政治に終止符を打つ立場から、独自候補を擁立せず、知事選で元副知事の小西禎一氏(64)、大阪市長選で自民党元大阪市議の柳本顕氏(45)を自主的に支援すると発表しました。
日本共産党府委員会は、ダブル選勝利とともに、議員選での同党の躍進が維新政治を終わらせ、「住民が主人公」の政治をつくる決定的な力になるとし、「カジノより暮らしの安心・希望を」「『都』構想ストップ、維新政治転換を」の旗を掲げ、選挙戦勝利に総力を挙げています。
カジノより暮らしの安心・希望を
議員選躍進へ共産党が総力
高槻市 宮原氏
府議選高槻市・三島郡区(定数4)で8期目を目指す宮原たけし府議は16日、高槻市内で山下よしき参院議員・党副委員長と共に街頭で訴え、維新府政の国保政策を厳しく批判。国民健康保険(国保)料の負担軽減などのため、市町村が一般会計から充てている予算を大阪府が2023年度までにやめさせ、保険料を5年間連続値上げする計画を出させていることを告発。「絶対許さないという声をぜひ託してほしい」と力を込めました。
吹田市 石川氏
府議選吹田市区(定数4)で2期目を目指す石川たえ府議は16日、同市内2カ所で山下氏と街頭演説。石川氏は「『都』構想やカジノ誘致よりも府政にはやるべきことがある」と力説。高すぎる国民健康保険料や介護保険料の負担にあえぐ高齢者や、貧困に苦しむ子どもたちの声を紹介し、「暮らしと命を守り、防災対策を強める府政をつくる」と訴えました。
西淀川区 北山氏・門谷氏
大阪市西淀川区で日本共産党は、市議選(定数3)での北山良三前大阪市議の議席奪還、府議選(定数1)での門谷みちお候補の勝利へ総力を挙げています。同党と後援会の合同決起集会(16日)で両候補が「『教育の門谷』『福祉の北山』でコンビを組んでたたかう」と力強く決意表明しました。
2月まで府立高校教員を39年務め、年度末で廃校となる西淀川高校で最後の卒業生を送り出した門谷氏は、「安倍政権が狙う9条改憲、維新政治による教育破壊は絶対許せない。『子どもたちに行き届いた教育を』の声を府政に届ける」と語りました。
北山氏は党利党略の「入れ替えダブル選」を厳しく批判し、今回の選挙で維新政治を終わらせるときっぱり。「10年続いた維新政治で大阪市の介護保険料は日本一高くなるなど福祉が壊されきた。必ず勝ち抜く」と述べました。
同区花川の元町会長で、社会党市議の後援会役員だった火宮澄雄さんから寄せられた応援談話を紹介。維新・自民・公明が議席を占める西淀川区で必ず勝利し、「野党共闘、市民との共同を前進させ、必ず勝利したい」と力強く語りました。
堺区 石谷氏・藤本氏
堺市議選で、前回失った堺区(定数9)の2議席を必ず奪還をと、新人の藤本ケン候補とともに奮闘している石谷やす子候補。18日には、街頭で訴えた後、三宝地域に住む女性党員と自転車で駆け回り、党員の知人らと対話。「皆さんの声を届けるために必ず送りだして下さい」と訴えました。
「市政へのご意見や要望聞かせてください」と切り出すと、「カジノは絶対いややわ」「竹山さん(市長)の(政治資金収支報告)問題どうなってるの?」「知事も大阪市長もややこしいことになってるやん」などの声が相次ぎ、「カジノをつくらせないためにも、反対している共産党の議席を伸ばすことが大事なんです」「政治とお金の問題で共産党は一貫して追及してきました。これからも引き続き頑張ります」「ダブル選で維新政治終わりにしましょう」と語りました。
また、「18歳以上のお知合いにぜひ支持を広げてほしい」と訴え、60代の女性は、「今度は絶対に当選してほしい。知人に声を掛け、大阪市内に働きに行っているので、そこでも共産党をと話している」と語りました。
(大阪民主新報、2019年3月24日号より)