「都構想」カジノより暮らしに安心・希望を
府議選・大阪市議選・堺市議選が告示
日本共産党が総力
小西知事候補・柳本大阪市長候補を自主支援
大阪府知事選が21日告示され、元副知事の小西ただかず候補(64)と、大阪維新の会政調会長で前大阪市長の吉村洋文候補(43)の一騎打ちになっています。24日告示された大阪市長選は、元大阪市議の柳本あきら候補(45)と、大阪維新の会代表で前知事の松井一郎候補(55)の対決に。大阪府議選・大阪市議選・堺市議選も29日に告示され、4月7日の投票日に向け統一地方選のたたかいが本格化しています。日本共産党も加わる「明るい民主大阪府政をつくる会」(明るい会)と「大阪市をよくする会」は、「『大阪都』構想ストップ、維新政治を終わらせる」との立場から、小西知事候補、柳本大阪市長候補をそれぞれ自主的に支援。日本共産党は「カジノより暮らしの安心・希望を」と訴え、議員選での勝利・躍進で維新政治に代わる新しい政治を開こうと全力を挙げています。
「1千人対話大作戦」展開
枚方 みわ府議候補を先頭に
府議会枚方市区(定数4)で日本共産党の議席奪還を目指す、みわ智之候補の必勝へ、同党枚方交野地区委員会と後援会は、府議選告示までに「1千人対話大作戦」を繰り広げました。京阪電車の駅前や商業施設前などで、みわ候補や枚方市議候補らが先頭に立って、万博と一体に維新が誘致を狙うカジノの是非や、府政への一人一人の願いを聞くシール投票を市民に呼び掛け。対話をしながら日本共産党と、みわ候補の政策を知らせるとともに、「知事には元副知事の小西さんを」と訴えました。
京阪樟葉駅前(23日)では、文化施設や教育に関心のある女性が「カジノは絶対反対。維新の教育は競争ばかりで、人を思いやる心を失わせる」と語りました。みわ候補が「カジノではなく、教育など本当に必要なところに税金を使おうと訴えているのが日本共産党」と話すと、「自民にも維新にも入れたくないので、白票を投じようかと悩んでいたが、みわさんに入れる」と答えたといいます。
京阪枚方市駅前(24日)では、求職中の20代の女性と対話。みわ候補が「日本の最低賃金は欧米と比べて低すぎる。1千円以上にするよう求めて府や国に要望している」と語ると、「それはすごいですね。みわさんに入れます」と答えるなど、取り組みを通じて安倍政治や維新政治への怒りと、日本共産党とみわ候補への支持が広がっています。
福祉を破壊する維新政治
ダブル選で終わらせよう
大生連が決起集会
「都構想・カジノより暮らしの安心と希望を」――大阪府知事・市長ダブル選の勝利で維新政治に終止符を打とうと、「明るい会」構成団体の全大阪生活と健康を守る会連合会(大生連)は23日、大阪市内で緊急決起集会を開き、自主支援する小西ただかず府知事候補、柳本あきら市長候補の勝利へ宣伝、対話へ総力を挙げて奮闘しようと呼び掛けました。
決起集会では府内各地域の代表がダブル選勝利へ決意表明し、大阪府政はじめ各自治体で暮らしと住民自治、民主主義を壊す維新政治の実態を告発。大生連副会長で大阪府議選(平野区)に挑戦する船井ひさき氏らは、「生活保護制度を次々改悪した維新大阪市政を終わらせよう」、「人間らしい暮らしと社会を破壊するカジノ誘致は許せない」「まじめに生きようと頑張る府民の暮らしを励ます真っ当な政治につくりかえよう」などと語り、小西、柳本両候補を住民代表として押し上げようと呼び掛けました。
ダブル選の中心争点について報告した大口耕吉郎会長は、「『大阪都』構想は、大阪市を廃止し暮らし破壊する構想だ」と強調。10年続いた維新府政について、福祉4医療改悪や市町村補助金、障害者ガイドヘルパー派遣や福祉作業所・授産所関連補助廃止、街かどデイハウス補助削減、千里救命救急センター補助など暮らしに役立つ制度や施設を次々廃止・後退させたと批判しました。
続けて8年に及ぶ維新市政について、敬老パス有料化・赤バス廃止、住吉病院つぶし、市営住宅家賃減免改悪など市民サービス予算(約710億円)を削減し、加えて生活保護制度で人権侵害の「確認カード」強要や、国会招致で維新市長(当時)が「生活保護利用者は医療費の一部負担を」と発言した問題などを批判。「大阪市が4つの特別区に解体されれば、暮らしを支える制度は今まで以上につぶされる。百害あって一利無しの『都構想』の害悪を有権者に語り広げ、憲法が生きる政治実現へ奮闘しよう」と呼び掛けました。
維新政治に終止符を
平野 路地裏巡り宣伝
「知事には小西ただかずさん、市長は柳本あきらさんを!」。4月7日投開票の大阪府知事・大阪市長ダブル選をめぐり、大阪市平野区の住宅街で23日、女性たちが路地裏メガホン作戦を行い「維新政治を終わらせよう」と呼び掛けました。
新日本婦人の会内日本共産党後援会の取り組み。駅やショッピングモール、公営住宅前など地域をくまなく歩き、「『大阪都』もカジノもストップさせましょう」「公費1兆円で国保料の引き下げを」などとアピールしました。
ダブル選と同日実施の大阪市議選(平野区=定数6)では、維新が過半数を狙うなど大激戦です。日本共産党は3期目に挑む小川陽太市議と、8年ぶりの議席回復に挑戦する新人の船井ひさき府議候補が、勝利へ全力を挙げています。
「市民の願いを届ける宝の議席を必ず守りたい」と宣伝に参加した前島尚子さん。「教育や市民の暮らしを破壊してきた維新政治の問題を多くの市民に伝え、維新政治を終わらせる選挙にしたい」と、メガホンを片手に日本共産党への支持を訴えました。
行く先々で有権者と対話になり、買い物帰りの女性(65)は「政策への信を問うといっても、知事と市長が入れ替わって立候補したのは納得できない」と語りました。政策ビラを受け取った女性は、「前回の住民投票で市民の意思は示されている。特別区に再編するのに巨額の税金が必要と聞きいた。そんな無駄なことはやめてほしい。大阪市がなくなるのは嫌」と話していました。
(大阪民主新報、2019年3月31日号より)