平和への願い 対話で広がる
新日本婦人の会
3千万署名達成へ加速
安倍9条改憲NO 3千万署名成功を
安倍政権による9条改憲を断念させようと3千万署名推進へ府内各地で奮闘が続いています。府民15万筆の目標達成を目指す新日本婦人の会大阪府本部は、「歴史的な運動を成功させ、平和憲法を守れの願いを国会に届けて改憲を阻止しよう」と世論と共同を広げる取り組みを進めています。
署名は改憲止める力
大阪狭山支部 残り200筆達成へ全力
不戦を誓った憲法守りたい
大阪狭山市の南海金剛駅前で9日夕、安倍政権による9条改憲に反対する署名活動が取り組まれ、約15人の参加者が署名板を持ち、ビラを配って通行人に協力を呼び掛けました。
長さ約5㍍のタペストリーを手に、「憲法9条を守るための署名に協力を」と呼び掛けると、ビラを受け取った市民が足を止め、署名のペンを取りました。30代の男性は、「日本は憲法9条を守り続けなければ」と語りました。
“再び若い人を戦場に送る日がこないように署名を集めています”。そんな呼び掛けに20代の青年は、「2度と戦争をしないと誓った憲法を守りたい」とサイン。女子中学生も「世界中から戦争がなくなるように願っています」と平和を守りたいとの思いを込めて署名しました。
新婦人大阪狭山支部は署名目標(1600筆)を目指し、3千万署名を紹介した宣伝チラシを市内全域に定期的に配布。毎月1回お茶を飲みながら語り合うカフェも継続し、戦争体験や平和の願いを交流。個人のつながりやスーパー・公民館前の統一行動などで、一歩ずつ署名を積み上げてきました。4月下旬の狭山池祭り会場では91人分を一気に集め、目標達成まで200人余に迫っています。
対話のたびに思いを新たに
同市では、新婦人が呼び掛けプロ・アマ問わず多彩なアーティストが参加したピースコンサートを17年に成功させ、今秋9月1日には第2回目を予定。イベント成功への取り組みと並行し、3千万署名とセットで取り組むヒバクシャ署名の目標達成を目指します。
同支部の上原悦子事務局長が語ります。
「一人一人の市民に憲法9条の意義を語るたび、私たちは平和への思いを新たにしています。3千万署名の目標達成こそ、改憲策動を止める大きな力です。改憲をストップさせるため、これからも頑張っていきたい」
署名12万筆超える
新婦人府本部
「3千万署名」は2017年秋、文化人らでつくる「九条の会」と戦争法反対2千万署名に取り組んだ市民団体「総がかり行動実行委員会」が呼び掛けてスタートしました。
昨年6月に、約1350万人分の請願署名を国会に提出。仮に憲法改正が国会発議されても、国民投票で確実に否決できる3千万人分を最終目標に、現在も全国各地の地域、職場と学園で署名活動が続いています。
5月3日の憲法記念日に向け署名推進が呼び掛けられる中、大型連休を前後し新婦人の各支部が取り組みを加速させました。中央支部では1週間で新たに900人分の署名を集約しました。
豊中、箕面、貝塚の3支部が署名目標を新たに達成しました。
自衛隊家族が「ありがとう」
貝塚支部が目標達成
新婦人貝塚支部は4月28日、同市の二色の浜公園で署名に取り組み、1日の行動で78筆を集め、目標を超える1006筆に到達しました。
この日の署名集めでは、自衛官の女性と母親ら家族3人と対話になり、明石真弓事務局長は、日本国憲法の下で日本は海外で1人の外国人も殺さず、1人の自衛官も犠牲にならなかったと話し、「若者たちの命が戦争で奪われることがないように、力を合わせて憲法9条を守りましょう」と訴えました。
3千万署名の取り組みを初めて知ったという自衛官の母親と妹が、「いつも家族のことが気がかりです。運動してくれて本当にありがとう」と、快く署名に協力しました。
貝塚支部が高校前で実施した署名集めでも、対話の輪が広がりました。アジア・太平洋戦争で多数の尊い命が失われた反省から、恒久平和主義を原則とする日本国憲法が制定されたと説明すると、「平和が好き」「憲法って大切ですね」と多くの生徒が署名しました。
3千万署名に続いて「ヒバクシャ署名」の達成、憲法を守り生かす活動を進めたいと話す貝塚支部の牧野真美支部長。「軍事費が増える一方で、健康で文化的な生活をうたう憲法25条がないがしろにされています。9条を守り福祉を大切にする政治を実現したいですね」と話します。
豊中・箕面も
GW中に達成
豊中支部は4月28日から3日間、市内全域で行動を広げ、子育て世代の会員も参加し、住宅地や商店街で訪問署名も行いました。各行動で署名と対話を積み上げて5月1日、目標の5500筆を達成。箕面支部も定期的に行動を続け、署名目標を超えました。
憲法生かす政治へ達成必ず
新婦人府本部が集約した署名は12万1465筆。目標の8割に到達しています。目標を達成したのは19支部です(12日現在)。
新婦人府本部副会長で平和部長の中川美佳さんが語ります。「署名集めを通して、憲法前文に書かれた2度と戦争を繰り返させないという、私たちの決意と理想を語り広げてきました。必ず目標を達成し、仲間と一緒に安倍改憲阻止の世論と運動を広げていきます」。
(大阪民主新報、2019年5月19日号より)