比例80万票へ20万人の〝担い手〟を
共産党府委が総会 党勢上げ潮で選挙戦へ
日本共産党大阪府委員会は15日、第5回総会を開き、柳利昭委員長は、第6回中央委員会総会決議の全面実践と共に、4月に行われた知事・大阪市長選、統一地方選、12区衆院補選の中間総括と、7月の参院選必勝作戦を提案しました。
「比例を軸に」を貫く
4月の選挙の教訓を生かす
柳氏は、4月の選挙について、「維新の脱法的なダブル選挙の持ち込みと議員選への大幅進出、定数削減など、かつてない激動的な展開と大激戦の下で、候補者を先頭に、全党が後援会員の皆さんと共に力を尽くしてたたかった」と強調。「選挙結果の全体は厳しく残念な結果になったが、後退の原因を明らかにして打開方向をつかむとともに、議席を維持し得票を伸ばした経験や、新たに挑戦し切り開いた前進面を確信にして、さらに発展させることが重要」だとし、「教訓を、直面する堺市長選と参院選勝利目指すたたかいにただちに生かす」と述べました。
幅広い共同はいっそう重要
柳氏は、ダブル選の結果を踏まえた今後の大阪のたたかいについて、「『大阪都ストップ』の一点での幅広い共同は、大阪市をはじめいっそう重要となるが、その他の課題や知事選・市長選では、党と両会(明るい民主大阪府政をつくる会、大阪市をよくする会)独自、あるいは『市民と野党の共闘で、安倍政権、維新政治を打ち破る』ことを大きな軸にしていく」と述べました。
党の真価を届けられたのか
府議選・大阪市議選・堺市議選、後半戦について柳氏は、「得票と議席後退の客観的背景には、ダブル選による『維新暴風』が吹き荒れた下で、維新の大量の候補者擁立と自民・公明の選挙協力、立憲の初挑戦による様相の激変、さらに定数削減がある」と指摘。「これにどれだけ対抗し、日本共産党ならではの論戦を展開して有権者に党の真価を届けられたのか、宣伝活動と組織活動の現状、それを担う党の自力の後退の打開、選対体制と選挙指導がどうだったのかの自己検討が必要」だと述べました。
野党共闘探求に新たな到達
宮本岳志氏が無所属でたった衆院大阪12区補選については、「大阪での野党共闘の探求にとっても、新たな到達を築くものになった」と指摘。2017年比例得票を下回り、選挙区票でも過去最低の得票にとどまった原因について明確にする必要があるとし、「市民と野党の共闘こそ安倍政治を変える力であることを、広げる宣伝と対話の強化が求められる」と述べました。
参院選必勝作戦について柳氏は、「大阪比例80万票を実現へ『比例を軸に』を貫いて党の支持を大きく広げ、その上にたつみコータロー議員の魅力と実績を乗せて新しい支持を広げ、比例区山下よしき副委員長と選挙区たつみ議員の再選を勝ち取る」と強調。比例80万票実現の鍵として、20万人規模の「担い手」づくりを目指すとともに、党勢の上げ潮の中で参院選をたたかうと述べました。
(大阪民主新報、2019年5月19日号より)