雨の日も風の日も歩き続け1800㌔
平和な日常を守りたい
「今日も一歩、そして明日もまた一歩、命ある限り、平和を守るために、歩き続けます」。自宅のある堺市西区から大和川を越えて、ターミナル駅・天王寺まで、毎日歩いて平和をアピールする井上将臣さん(67)。「憲法9条を守り、誰もが平和に暮らせる社会を実現したい」と語ります。
堺市西区の井上将臣さん
今年1月4日に長距離ウオークを開始。当初は泉北ニュータウンや堺市内を中心に、1日約10㌔を歩いていました。100回を迎えた4月10日以降は天王寺駅を目標に、雨の日も風の日も歩き続け、歩行距離は1800㌔を超えました。
井上さんは高校卒業後、「誰かの役に立つ仕事をしたい」と公務員の道を選択。大阪府職員労働組合に所属し、核兵器廃絶を目指す原水爆禁止世界大会や平和行進にも参加してきました。
53歳で早期退職してから、積極的に体を動かす機会はなかったと話す井上さんですが、毎日約4万歩、多い日は6万歩に迫る運動量で、体重は約10㌔減り、筋肉量も大幅に増えたと笑顔を見せます。
自宅近くでポスターを貼っていた日本共産党員との出会いをきっかけに、今月18日、たつみコータロー参院議員を迎えた集いに参加しました。
集会後、まずは日課の天王寺ウオークを済ませ、午後9時に帰宅してから購入したたつみ議員の著作「直及勝負」を深夜2時までに読破。「必ず当選させたい」との思いを強めた井上さんは、憲法9条とたつみ議員をアピールする手作りバッグを作製して、毎日持ち歩くようになりました。
「あふれる涙か雨粒か自分でも分からないような悪天候の日も。『もう止めよう』との思いが何度も心をよぎりました」。そんな井上さんを奮い立たせてきたのは、一緒に暮らす家族の健康や、当たり前の平和な日常を守りたいとの信念です。
「子どもたち、そして孫たちの世代に戦争の惨禍が再び繰り返されることがないように、平和の尊さを語り伝え、歩き続けていきます」
(大阪民主新報、2019年5月26日号より)