参院比例代表候補（第２次分）としてこのほど発表された、党府子育て・若者支援部長の山本訓子さんに、夏の参院選に向けての決意などを聞きました。

若者から夢を奪う自民政治

――４月の統一地方選挙では大阪市議候補（大阪市東住吉区）として奮闘されました。今度は参院比例代表候補ですね。

山本　統一地方選は党の議席を守り切れず、残念で悔しい結果になりましたが、活動する中でたくさんの人と出会い、生活の大変さや、政治を変えてほしいという声を聞きました。

　学費が高くて、借金になるからと奨学金も借りられず、進学を断念した人や、保育の学校に通っている男性からは、保育士の待遇が低いために、周りの学生がどんどん保育士になることをあきらめていくという話などを聞き、政治が若者から夢さえも奪っていることを痛感してきました。

野党共闘の前進を実感して

山本訓子参院比例候補

　統一選挙後、衆院大阪12区の補欠選挙に応援に行きましたが、野党共闘の前進を実感しました。みんなが一つになって安倍政権を倒し、新しい政治をつくろうという希望のエネルギーを感じました。

　比例候補の話は予想していなかったのでびっくりしましたが、市民と野党共闘がさらに進む中で重要な役を与えていただいたことに自信を持って、私自身が大好きな共産党のことを、自分の言葉で大いに訴えていきたいと思っています。

――どんなことを訴えていますか。

山本　ブラック企業で働かされている実態や、高すぎる学費など同世代の人の話を紹介しながら、長時間労働、低賃金で、体を壊すまで働かされる、それを許している政治はおかしいと話しています。

　本来、暮らしを守るための政治が、安倍政権の下で過労死を促進する「働き方改革」、年金引き下げなど、国民をより苦しめるものになっています。主権者である私たちが、こんな政治を変えていこう、その絶好の機会が参院選だと訴えています。

――山本さんにとっての日本共産党の魅力は。

国民の側に立ち平和貫く党

労働者後援会の宣伝でマイクで訴える山本候補＝９日、大阪市都島区内

山本　私が日本共産党のことが好きなのは、どんなときも国民のための政治と、平和を貫く政党だということです。

　沖縄の辺野古の新基地建設をはじめ、これほど国民を無視し、平和を壊そうとする政治が行われている中で、党創立以来、一貫して国民の利益最優先、侵略戦争反対を貫いてきたこの党を伸ばすことこそ、国民の皆さんの願いに応え、平和、憲法９条を守る保証になると思います。

　大阪選挙区候補のたつみコータロー参院議員はこの６年間、鋭い論戦力で、森友問題、ブラック企業、セブンイレブンの時給やコンビニ問題などで政治を動かしてこられました。去年の大阪北部地震や大型台風の時も必ず現地に駆け付け、被災者の声を聞いて国政に届ける姿を見て、すごいなあと思いました。

　党の「くらしに希望を―３つの提案」はどれも本当に切実なものばかりです。きのうも学生さんと話しましたが、みんな奨学金を借りていて、学費無償化や給付奨学金のことなどを話すと「なるほど、ぜひ」と歓迎されました。提案ではしっかり財源も示しているので、話すときも説得力があります。

　私は保育所で働いていたので、安心して子育てができるように保育所を増やしたり、保育士の待遇を改善したりすることも含めて、どんどん党の政策を訴えていきたいと思います。

平和で暮らしやすい日本に

　振り返ってみると、私自身も20代前半のころは、「とりあえず選挙に行く」ぐらいの意識しかありませんでした。政治は難しいとか、政治不信からどこに入れても一緒とか、忙しくて余裕がないという人の気持ちもわかります。だからこそ、そう思っている人の心に届くように、希望を語り、一緒に政治を変えて、今よりもっと平和で暮らしやすい日本にしようと訴えていきたいと思います。

(大阪民主新報、2019年6月16日号より）