2019年06月16日
学校統廃合 区民の声聞け
市議会教育こども委 長岡議員が初質問
4月の大阪市議選で初当選した日本共産党の長岡ゆりこ議員が、4日の市議会教育こども委員会で初質問に立ち、生野区の学校統廃合問題を取り上げました。
同区では「西部地域学校再編整備計画」に基づき、12校の小学校を4校に、5校の中学校を4校に減らす大規模統廃合が進められようとしています。住民から強い反対の声が出る中、市教委は議会で「地域・保護者の合意を得て、丁寧に進める」と説明。統廃合のための学校設置協議会も、地域・保護者の理解が得られる状況になってから設置するとしてきました。
長岡氏は、生野中学校区では、統廃合対象の4校中2校しか参加していないのに、学校設置協議会がつくられていることは、市教委の方針と矛盾していると指摘。生野・田島両中学校区で小中一貫校の整備工事などの業務委託費が18年度予算に計上されている問題などを挙げ、「明らかなフライング。住民合意で決定するということに逆行している」と述べました。
さらに、小学校のPTAの集まりで区役所から廃校が決まったかのような説明を受けて、保護者に混乱や不安が生まれていることや、「少人数学級のほうが子どもの成長に良い」と語る母親の声を紹介。「地域・保護者の声を受け止め、いったん立ち止まって話し合うことを実行すべきだ」と求めました。
(大阪民主新報、2019年6月16日号より)