「比例は共産党」を広げに広げ
大阪選挙区でたつみ勝利必ず
日本共産党街頭演説 志位和夫委員長の訴えから
参院選の投票日(21日)まで最後の日曜日となった14日、日本共産党の志位和夫委員長が大阪市天王寺区のJR天王寺駅前で街頭演説し、「比例は共産党」を広げに広げて、山下よしき副委員長はじめ7人全員の当選と、大阪選挙区(改選数4)では当落線上で猛追する、たつみコータロー候補の必勝へ党派を超えた支持を訴えました。
論戦では決着が提案示す共産党
志位氏は7回にわたる党首討論で、論戦では決着がついたと指摘し、大争点になっている年金問題、消費税10%増税、家計支援、憲法改正で日本共産党の提案や対案を分かりやすく紹介。「暮らしに希望を―3つのプラン」を実現するため、大企業・富裕層に応分の負担を求める「消費税に頼らない別の道」を明らかにしました。
この中で志位氏は、安倍晋三首相が政見放送で、「野党は年金の不安をあおるだけで、対案が一つもない」と攻撃したことについて、「デマで選挙を汚すのはやめていただきたい。日本共産党の躍進とたつみさんの勝利で、『安心の年金』をつくろう」と呼び掛けました。
主権者・国民の1票の力示そう
消費税増税をめぐって、京都の仏具店で「8%でもお客さんがいなくなった。10%になれば店をたたまないといけない」との声を聞いたと紹介。志位氏は「お店をたたむ前に、安倍政権を閉店・廃業に追い込もう」と語りました。
志位氏は「税金のあり方を決めるのは安倍首相ではなく、主権者・国民」と強調。人類の歴史の中で、国王が税金を勝手に取るのではなく、人民が税金のあり方を決めようと議会と民主主義が始まったとした上で、「主権者・国民の力、1票の力を示し、10%増税は必ず止めよう」と訴えました。
安倍9条改憲は絶対に許せない
志位氏は論戦を通じて、安倍9条改憲の本当の狙いは、アメリカが海外で攻撃されたときに、自衛隊が血を流して守ることにあることが明らかになったとし、「安倍9条改憲は、絶対に許してはならない」と強調しました。
トランプ大統領がイラン沖に「有志連合」をつくると言い出し、日本の対応が大問題になっていると指摘しました。
イランをめぐる危機の発端は、アメリカがイラン核合意から一方的に離脱したことにあり、「自分で危機をつくり出しておいて、軍事介入を考えるのはまったく間違っている」と批判。そこに自衛隊を出すことは、軍事的緊張を高めることにしかならないと断じました。
自衛隊の派兵は地獄の門開ける
しかも、トランプ大統領がイランへの軍事攻撃にいったん承認を与え、10分前に中止したという事実が、世界中に衝撃を与えているとし、「トランプ大統領は今も『攻撃を取り消したのではない』と言い、いつでも攻撃するというのがアメリカの姿勢。そのアメリカが主導する『有志連合』に自衛隊が参加すれば、共に戦争をたたかうことになる。中東に惨禍をもたらす『地獄の門』を開けることになる」と力説し、自衛隊派兵反対の声を上げようと訴えました。
9条に基づいた外交的解決こそ
その上で志位氏は、日本がなすべきことは、ヨーロッパの国々と協力して、アメリカに『核合意に戻れ』と働き掛ける外交的努力であり、イランにも自制を求めることだと強調しました。「中東では、日本は『9条を持つ国』としての信頼がある。この9条を生かして、問題の外交的解決に汗を流すのが、日本政府のやるべきこと。世界に誇る9条を守り生かす、平和への1票は、日本共産党とたつみさんに託して下さい」と訴えました。
野党共闘にこそ力と未来がある
志位氏は、野党共闘を最も恐れる安倍首相が、「志位さんと枝野(幸男・立憲民主党代表)さんは考え方が違う。一緒にやっているのはおかしい」などと攻撃していることに、「別の党だから考え方が違うのは当たり前だ」と反論。「違うところがあっても、国民の切実な要求に基づいて、一致点で協力するのが、本当の民主主義だ」と語りました。
野党は市民連合と13項目の共通公約を結び、共通の大義の旗を掲げると同時に、「野党は違うところがあっていい」と志位氏。「お互い多様性を尊重して、互いにリスペクトして統一する。多様性を統一している野党共闘にこそ、力と未来がある」と力説しました。
(大阪民主新報、2019年7月21日号より)