魅力語って〝強く大きな党〟を
日本共産党 党大会成功目指しつどい
日本共産党は、来年1月に開かれる第28回党大会を党勢の上げ潮の中で迎え、来たるべき総選挙で野党連合政権の道を切り開こうと、党勢拡大大運動を展開し、府内各地で集いを開催しています。前参院議員で2022年参院選大阪選挙区候補になった、たつみコータローさんも、その先頭に立って、夏の参院選の結果や野党連合政権の展望、党の魅力を熱く語り、入党を訴えています。
質問相次ぎ時間切れに
貝塚で希望語る集い
14日、貝塚市内で開かれた「たつみコータローさんと希望を語るつどい」には、22人が参加。党外から4人と、前日、大東市の集いで入党したばかりの36歳の男性も参加しました。
たつみ氏は冒頭、7月の参院選で次点となった悔しさと共に、2022年参院選で「雪辱を果たしたい」と述べた上で、今回の参院選で、自民党員から学者、芸能人まで、これまでにない支持と期待の広がりがあったことを紹介。「大阪のたたかいは悔しかったけれども、全体で自民、公明、維新の改憲勢力を3分の2以下に追い込んだ原動力は、市民と野党の共闘だった」と述べました。
野党連合政権でまともな政治を
たつみ氏は、参院選が終わった途端、介護保険制度のさらなる改悪を打ち出した安倍政権を批判。原発マネー還流疑惑にも触れ、原子力産業協会加盟企業から自民党への献金が、2012年の第2次安倍政権発足以降、倍以上に急増したとし、「(原発依存を)やめられないような安倍政権は倒さなければならない」と述べ、10%増税が強行された消費税を5%に戻す展望と、「野党連合政権でまともな政治をつくる」ことの必要性を語りました。
とりわけ安倍政権の問題として、たつみ氏は「嫌韓」の異常性を指摘。徴用工問題で、韓国の被害者が日本企業に謝罪を求めたことに「日韓請求権協定違反」としたことについて、国会答弁などを示して、個人の請求権は消滅していないと指摘するとともに、過去の植民地支配の事実も認めない安倍政権について、「歴史修正主義者が、今度は憲法を変えて戦争をしようとしている。これほど危険なことはありません」と述べました。
安倍政権を倒した後の野党連合政権に、徴用工問題でいち早く公正な解決を求める見解を示した日本共産党が入る意義は外交面でも大きいと強調。格差と貧困をこれほどつくりだした資本主義に代わる社会への展望も語り、安倍政権打倒、野党への期待と同時に、共産党にもっと大きくなってほしいという声が広がっているとし、入党を呼び掛けました。
参加者からは、時間切れになるほど質問が相次ぎました。
質問項目をメモして参加したY・Sさん(77)は、「まだ共産党員にはなっていませんが」と前置きし、「共産党という名前が、どうしても中国やソ連などの共産党のイメージにつながる。損をしているのではないか」と質問。たつみ氏は、日本共産党が中国やソ連共産党からの干渉とたたかい、自主独立の立場を貫いてきた歴史を紹介するとともに、個人の尊厳をどこよりも尊重している政党だと言いました。
つどいの様子をネットで中継も
別の男性が「維新と共産党の票を逆転せなあかん。どうしたらいいのか」と質問したのに対して、たつみ氏は、「維新の力を固定的に見る必要はない」とした上で、維新の実体を知らせることと共闘の必要性を語りました。
集いの模様をインターネット中継していた36歳の男性は、視聴している人から届いた質問を紹介。英国労働党が提唱した量的金融緩和をどう見るかや、大阪市立高校の府への移管の問題点、志位委員長はなぜ20年間も委員長を続けているのかまで、さまざまな質問が飛び出し、たつみ氏は一つ一つに丁寧に答えました。
会場で入党した人はいませんでしたが、党名のことを質問したY・Sさんは、「1年半ほど前から共産党の集いに参加するようになったけれど、質問する機会がなかったので、今回はいろいろ聞けてよかった。たつみさんはクレバー(頭が良く)で好感が持てた。野党はもっと力をつけて、憲法を変えて戦争をしようとしている安倍政権を倒してほしい。共産党は野党の先鋒。党に入ってもいいとは思っているが、もう少し納得してからにしたい」と話していました。
尾道から来て入党決意
大東で党を語る集い
その場で3人が入党を決意して
日本共産党大東市委員会が13日、大東市内で開いた「たつみコータローさんと党を語る会」には43人が集まりました。同市内で活動するすべての支部が、結び付いている人たちを誘って成功させようと取り組みを強め、党外から9人が参加。たつみ氏が「安倍政権と維新政治という『2つの逆流』と、共にたたかう仲間になって下さい」との呼び掛けに、その場で3人が入党を決意しました。
その一人、岸和田市出身の会社員の男性(36)は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でこの日の「語る会」を知り、自宅のある広島県尾道市から参加しました。男性は、撮影した動画を無料で生中継するネット上のサービス「ツイキャス(ツイット・キャスティング)」で伝えられる国会論戦などを通じて政治に関心を深め、たつみ氏の街頭演説も自ら撮影するように。「たつみさんは若くて、話もすごく分かりやすい」とファンになったといいます。
未来社会の展望を示せる共産党
たつみ氏は、いま地球温暖化問題で資本主義社会の仕組みが正面から問われ、アメリカの政治家バーニー・サンダース氏が「民主社会主義者」を自称して人気を集めるなど、世界で大きな変化が生まれていると紹介。資本主義に代わる未来社会の展望を示せるのが日本共産党であり、「この共産党が必ず選ばれる時代が来ます」と語りました。
「たつみさんのこの話に、すごく納得できた」と男性。「これまでは、『この選挙では立憲民主党を勝たせたほうがいい』と判断して投票もしてきたが、きょうから日本共産党の一員になって、自分にできることで活動していきたい」と入党の思いを語りました。
(大阪民主新報、2019年10月20日号より)