おおさかナウ

2019年10月27日

市民のための施策 前進させよう
堺 「1000人委員会」が学習会

 6月の堺市長選で生まれた維新の永藤市政を監視し、住民が主人公の堺市政を目指して市民の共同をさらに広げようと、「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会(1000人委員会)」が14日、堺市北区内で第1回「市政チェック学習会」を開きました。

市民1000人委員会の第1回「市政チェック学習会」の会場は参加者であふれました=14日、堺市北区内

市民1000人委員会の第1回「市政チェック学習会」の会場は参加者であふれました=14日、堺市北区内

維新市政しっかりチェック

新たな共同が広がり接戦に

 ことし4月末、竹山修身前市長が政治資金収支報告書の巨額の記載漏れ問題で辞職し、出直し市長選に向けて、市民有志が1000人委員会への賛同を呼び掛けました。選挙戦では野村友昭氏が堺市議を辞職し、自民党を離党して立候補。「チームSAKAI」に結集して、幅広い市民と共に選挙戦に挑みました。
 1000人委員会も野村氏を支援すると決定し、日本共産党も参加する「住みよい堺市をつくる会」も野村氏を自主支援。市民の新たな共同が広がる中、野村氏は当選した永藤英機氏にあと一歩まで迫りました。

選挙戦の後も活動継続して

 選挙後、1000人委員会は活動を続けることを確認。市民が勝ち取ってきた市民施策を守り、発展させるとともに、政令市である堺市を廃止して「特別区」に格下げする「大阪都」構想に反対し、4年後の市長選では、維新から市政を取り戻そうと決意を固めています。
 「市政チェック学習会」には、堺市民を中心に会場いっぱいの192人が参加。開会あいさつで角家年治事務局長は、当面の具体的な活動として、市政情報を収集・分析して、年4回の市議会終了後に「市政チェック学習会」を開くことや、市民への情報発信、街頭タウンミーティングや署名活動などに取り組むことを提案しました。

都構想先取りで事業見直し

 市長選をたたかった野村さんが講演しました。永藤市長が「都」構想を準備する「副首都推進本部」に出席する一方、児童自立支援施設や百舌鳥古墳群のガイダンス施設の建設中止を打ち出したと指摘。堺市の東京事務所を廃止して府と大阪市の事務所に統合するなどの問題点を挙げ、「現市政の公務に対する姿勢のチェックに、一人の市民として取り組んでいきたい」と語りました。
 事務局メンバーの前田純一さんが、永藤市政の現状と特徴を詳しく報告し、「都」構想の「先取り」へ踏み出し、カジノ誘致にも前のめりになっていると強調。「緊縮財政」に方向転換し、公共サービスを切り捨てる「事業見直し」に着手していると語りました。

調査チームが各分野で発言

 1000人委員会に設けられた調査チームが、3つの分野で報告。「市民が街の中で身近に共存してきたのが、百舌鳥古墳群。ガイダンス施設は単なる観光施設ではなく、世界遺産として守り伝えるもの。その意義を永藤市長は分かっているのか」などの発言がありました。
 学習会には堺市議会から、日本共産党の石本京子、石谷泰子、森田晃一、藤本幸子、堺創志会の小畑匡、小堀清次、西哲史、渕上猛志、無所属の長谷川俊英の9議員が出席し、報告しました。

(大阪民主新報、2019年10月27日号より)

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