カジノ・「都」構想ストップへ
二つのパンフ学び運動広げよう
日本共産党府委員会政策委員 宅田葉月
明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)と大阪市をよくする会(よくする会)が11月27日に大阪市中央区内で開いた「『都構想』ストップ!府民のつどい」で、学習や対話を進めるためのパンフレットが発表されました。明るい会が作成した「OSAKAの未来をつくろう」と、カジノに反対する大阪連絡会が作成した「カジノあかん!」の2種です。パンフレットの内容や活用について、日本共産党府委員会政策委員の宅田葉月さんの寄稿を紹介します。
維新との二つのたたかい、二つのパンフ
大阪市廃止の「都」構想反対とカジノ誘致反対の二つのたたかいは、大阪の暮らしと将来にとっても、維新政治を打ち破る上でも大きな焦点です。同時に、二つのたたかいは、維新とのたたかいという点では共通していますが、それぞれ独自の課題として、一致点を大切にした幅広い共同を広げてこそ阻止することができます。
この二つの運動を広げる力になるのが、明るい民主大阪府政をつくる会作成の「OSAKAの未来をつくろう」(未来づくりパンフ、B5、8ページ、無料)と、カジノに反対する大阪連絡会作成の「カジノあかん!」パンフ(A6、16ページ、頒価50円)の二つのパンフです。
両団体では、パンフを使った大学習運動と共同を広げることを提起しています。これらを運動を広げる力としていきましょう。
「未来づくり」パンフ――大阪市存続で住民のための大阪を
「都」構想の本質は大阪市を廃止・分割することです。「未来づくり」パンフでは、そのことを太く打ち出し、大阪市の廃止が、住民にとってどんな影響があるのかを示しています。また、「府民の元気で豊かな大阪へ」をサブタイトルにし、大阪市の存続で住民サービスの充実や中小企業を元気にしてこそ、豊かな大阪への道が開かれることを明らかにし、維新政治そのもの転換を掲げます。
保守層や無党派層、また維新を支持している人々も巻き込んで「都」構想反対の声を広げ、共同をつくることが必要です。このパンフを明るい会、よくする会の構成団体内だけでなく、幅広い層に届けましょう。
「カジノあかん」パンフ――カジノと夢洲の危険性を指摘
大阪のカジノ誘致の弱点は、カジノそのものの危険と夢洲誘致の危険です。府民世論は、カジノ反対が圧倒的多数です。またカジノに期待する人の中でも、夢洲ではリスクが高すぎると懸念されています。
「カジノあかん!」パンフでは、カジノがもたらす悲劇や夢洲での数十万人集客の無謀など、カジノと夢洲の危険性を具体的に告発しています。
また「カジノ法の舞台裏」として、維新の会が安倍政権とつながり、米国カジノ業者に大阪を売るカジノ誘致の異常さに、鋭く切り込んでいます。
連絡会では、「カジノより防災」「カジノより暮らし」を合言葉に、カジノ反対署名に100万筆目標で取り組んでいます。50円の頒価で運動を財政的にも支えます。
大阪に「都」構想もカジノもいらないという力強い共同を、府民の中に広げることが、維新政治を乗り越えた新しい大阪をつくる何よりの力です。新しくできた二つのパンフを力に運動を広げられるよう、共に頑張りましょう。
二つのパンフの問い合わせ先
「未来づくり」パンフ=06・6357・5333 明るい民主大阪府政をつくる会。
「カジノあかん」パンフ=06・6358・9439 カジノに反対する大阪連絡会。
(大阪民主新報、2019年12月8日号より)