2019年12月15日
安倍政権下のメディア
戦後最低のレベルに
大阪革新懇 講演と音楽の夕べ
斎藤貴男さんが講演
進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)が6日、大阪市中央区内で「講演と音楽の夕べ」を開き、約300人が参加しました。アジア・太平洋戦争開戦(1941年)の12月8日の前後に、不戦を誓う取り組みとして、毎年開催しているものです。
ジャーナリストの斎藤貴男さんが、「『驕る権力、煽るメディア』―権力のメディア戦略を乗り越える市民運動を!―」と題して講演しました。
強行採決や、うそを繰り返す安倍政権の下で、国会が「無法地帯」になり、一般マスコミも「戦後最低レベルになっている」と指摘。首相主催の「桜を見る会」の私物化疑惑の追及は、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版のスクープに始まったが、「官邸に記者クラブがある一般ジャーナリズムが、まず取材すべきことだった」と語りました。
斉藤さんは、ジャーナリズム最大の機能は権力のチェックだが、日本のメディアには、権力やスポンサーに弱いという構造的な問題があると強調。消費税10%増税について新聞が表面的な問題しか伝えない背景には、新聞への軽減税率の適用があり、「(ジャーナリズムの)魂を売るものだ」と批判しました。
斎藤さんは、メディアが権力や大資本との癒着を深める中で、市民運動の役割が重要だと力説。「良心的ジャーナリズムと市民運動の共闘関係を築いてほしい」と呼び掛けました。
ソプラノ歌手の徳畑作子さんが、市川淑子さんのピアノ伴奏で、「ペチカ」(作詞・北原白秋、作曲・山田耕筰)はじめ日本の唱歌、ヘンデルが作曲したオペラ「セルセ」から独唱曲「オンブラ・マイ・フ」などを披露しました。
(大阪民主新報、2019年12月15日号より)