おおさかナウ

2019年12月15日

青年の変革へのエネルギーを⑫
野党連合政権実現へ
民青同盟府委員会 酒巻眞世府委員長に聞く

 日本民主青年同盟(民青)の第43回全国大会が11月22日から24日、東京都内で開かれました。昨年の前大会以降82人の同盟員を迎えた大阪府委員会の酒巻眞世委員長に話を聞きました。

青年の模索と変革の願いをつかんで

酒巻眞世さん

酒巻眞世さん

――全国大会に向かう活動で、府同盟ではどんなことを大事にしてきましたか?
酒巻 今期、府同盟は、昨年の年間拡大到達の57人を超えて82人の仲間を迎え、5つの班を再建しました。114人の年間拡大目標の達成まで、残り32人に迫りました。
 統一地方選・ダブル選・12区補選、参院選と5カ月間に及ぶ選挙で、「これは野党連合政権を実現するための5カ月間のたたかい」「選挙の中でこそ仲間を迎えよう」「青年の変革のエネルギーに働き掛けよう」と何度も確認しながら頑張ってきました。
 統一地方選挙の前半戦で維新に負けた時も、悔しさを交流しました。その中で、「対話すれば相手に響いたし、変化した」「自民党の議席が後退し、維新が伸びた」「大阪の青年は、『自民党政治には戻りたくない』という変革のエネルギーを示している」とつかみ、情勢を学び、青年の見方、民青の役割を意思統一する議論を重ねました。それが、続く12区補選と参院選で、民青の役割を発揮してたたかう力になりました。
 参院選で、大阪はたつみコータローさんの議席を失いましたが、選挙後の情勢を討議する中で、「大阪は悔しい結果やけど、(改憲勢力の)3分の2割れをつくれたのは、5カ月間のたたかいで対話してきたから。自分たちの活動が一定の成果を生み出せてうれしい」「民青の仲間を増やせば投票率も上がる。仲間を増やしたい」と、前向きな思いがたくさん出されました。
 常に情勢と民青の役割を捉えながら、青年の模索と変革の願いをつかんできたことが、青年を信頼して働き掛ける力になりました。

仲間増やすことにこだわる姿勢貫き

青年と対話する酒巻さん=7月、大阪市阿倍野区内

青年と対話する酒巻さん=7月、大阪市阿倍野区内

――同盟員拡大の原動力になったのは何ですか?
酒巻 「仲間を増やす」ことにこだわる姿勢を貫くために、選挙・新歓・要求運動を節に、民青が取り組む意味・仲間を増やす意味・民青を大きくする意味を、しつこいくらい議論してきました。
 苦手意識を乗り越えながら、新歓で22人の学生・新入生を仲間に迎えました。参院選で3人の青年が街頭で加盟するなど、「仲間が増える」感覚と条件が、府委員全体に共有されたことが、「仲間を迎えたい思いと行動」を励ます原動力になっていきました。
 9月、昨年の年間到達の57人に並び、目標達成が視野に入ったこと、役員が実践面でも大きく成長したことが、地区や地域の役員や班員を励ます力になりました。
 府委員会総会や機関の会議で、「年間拡大目標を達成して、どんな民青を大阪でつくりたいか」「目標達成を目指してどう地域で実践するか」を考え合いました。
 そんな中で、地区や班に「こだわる姿勢」が生まれ、独自追求とみんなで仲間を迎える経験を広げる努力が広がりました。そこで出された全国大会決議案が、さらに情勢の展望と民青の役割に確信を与え、仲間を迎える行動を大きく後押ししました。

青年の実態が仲間迎える行動後押し

 大会決議案は、自民党政治が行き詰まり、青年の願いとの矛盾を深めている下で、青年の中の変革のエネルギーが強まっていることを明らかにしています。大阪でも格差と貧困、高い学費など矛盾を抱えた多くの青年と対話してきました。
 青年の変革のエネルギーに働き掛けたことで、拡大の議論の質が変わり、「青年が加盟する意味」「民青が大きくなる意味」が、同盟員の実感からいきいきと語れるようになりました。目標を決めていなかった班が目標を決めたり、1万人実態告発プロジェクトで仲間を迎えようと踏み出す班などが出てきて、役員と班が力を合わせて仲間を迎えていこうという団結がつくられました。
 大会まで1カ月を切り、ラストスパートをかける中で、地域からは、「民青に興味を持ってくれる青年がたくさんいて、情勢が変わってきていると思った」など手応えも広がりました。1日2人拡大、2日間連続拡大など、2カ月間で、高校生6人、地域11人を迎え、2つの班を再建しました。

野党連合政権実現に結び付く手応え

――活動を通してあらためて感じたことは?
酒巻 みんなで民青をつくっている、大きくしていると感じました。民青があってこそ、青年の変革のエネルギーを、野党連合政権の実現に結び付けていけると思います。
 私はいま、府委員長をやっていること、民青をやっていることが本当に楽しいです。何が楽しいかというと、方針に基づいて努力すれば、組織的前進も役員の成長も勝ち取れるし、情勢を主導的に切り開く力にもなっているからです。
 みんなも方針に基づいて活動することがとても楽しそうで、選挙があるから、方針で書かれてるから、「仕方なく」「嫌々やる」活動ではなく、心から自分の要求として青年に働き掛け、選挙をたたかい、やりたいと燃える活動に取り組めていたんだと感じます。
 この1年間でつくり出してきた組織的前進をさらに続けていけたら、全国で2千人の目標を達成できるし、安倍政権と維新政治を倒して、野党連合政権を実現できるという、確かな手応えを感じています。

(大阪民主新報、2019年12月15日号より)

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