中東派兵はやめよ
各地で宣伝・デモ〝戦争するな〟
米国とイランの軍事行動で緊迫する中東情勢をめぐり、宣伝やデモが各地で取り組まれています。
外交努力で平和的解決を
共産党府委員会が緊急宣伝
日本共産党府委員会は9日、大阪市都島区の京橋駅前で緊急宣伝。「報復の応酬ではなく、外交努力で武力衝突を回避せよ」「安倍政権は自衛隊の中東派遣中止を」と訴えました。
宣伝では清水忠史衆院議員、宮本岳志前衆院議員が、国際法と国連憲章違反の米国の先制攻撃と司令官殺害を糾弾。イランによる在イラク米軍基地への報復攻撃など緊迫する事態を踏まえ、自制的対応と共に、日本政府による中東派兵の閣議決定撤回を訴えました。
ビラを受け取った大阪市の女性(65)は、「戦争は絶対許されない。自衛隊派遣ではなく、憲法9条を持つ国として平和的、外交的解決を目指してほしい」と話しました。
訴えで両氏は、安倍首相の憲法9条改憲策動を批判。総理主催「桜を見る会」の名簿廃棄記録問題、カジノ汚職疑惑など国民の批判の声に触れながら、市民と野党が力を合わせ安倍政権を退陣にと呼び掛けました。
10日には近畿いっせい宣伝を行い、「桜」疑惑、カジノ汚職とともに、米国による軍事力行使、自衛隊の中東派兵を批判したビラを1万枚以上配布しました。
女性らがスタンディング
「ママの会」メンバーが呼び掛け
「子どもの未来を考えるママの会@大阪」のメンバーの呼び掛けで13日、京橋駅前で行われたスタンディング宣伝には、大人10人と子ども5人が参加。中東への自衛隊派遣への抗議と、国民が支持しているわけではないことを海外にアピールしようと取り組まれました。
参加者らは、「NO WAR」「だれの子どももころさせない」などと書かれたプラカードを手に1時間スタンディング。英語、中国語、アラビア語、ロシア語など外国語で書かれたプラカードも置いてアピールしました。
小学生の子を育てている小林真知子さん(38)は、足を痛めているため座って参加。「安倍政権のやり方に危機感を感じて、久しぶりに参加しました。閣議決定で自衛隊派遣を決めるというのは独裁です」と話していました。
「安倍やめろ」と御堂筋を〝占拠〟
12日には、大阪市中央区で、市民がインターネットで呼び掛けた安倍政権の退陣を求めるデモ「♯御堂筋占拠」が行われ、約350人が参加。「戦争に加担するな」「安倍はやめろ」などとアピールしながら御堂筋を歩き、道中、人がどんどん増え、隊列が長くなりました。
(大阪民主新報、2020年1月19日号より)