第201回通常国会開会
桜を見る会・カジノ汚職・自衛隊中東派兵
安倍政権を終わらせよう
中東派兵は主権の投げ捨て 改憲発議を許さない署名を
都構想・カジノ誘致で暴走 大阪壊す維新政治も
安倍政権を終わらせよう 野党連合政権へ共闘さらに
第201回通常国会が20日開会しました。会期は6月17日までの150日間。首相主催の「桜を見る会」の私物化疑惑や、一大疑獄の様相をみせるカジノ汚職、自衛隊の中東派兵の3本柱で野党が安倍首相追及で結束し、消費税や社会保障改悪、大軍拡や安倍9条改憲が焦点になる中、市民と野党の共闘で安倍政権と、これを補完する維新政治を終わらせ、野党連合政権を目指すたたかいが大阪でも始まっています。
今年初の「19日行動」に300人
おおさか総がかり行動実行委
「『桜』疑惑・カジノ汚職・中東派兵――安倍政治を終わらせよう」と、国会開会前日の19日、おおさか総がかり行動実行委員会が、ことし最初の「19日行動」に取り組みました。大阪市西区の新町北公園で開かれた集会には300人が参加。「安倍政権はいますぐ退陣」「大阪つぶす『都』構想いらない」などと唱和しながら、難波まで御堂筋をデモ行進しました。
集会では、しないさせない戦争協力関西ネットワークの中北龍太郎共同代表が主催者あいさつし、「桜」疑惑やカジノ汚職、自衛隊の中東派遣など、「安倍政権はどれ一つとっても退陣に値する。憲法改正の資格はない」と断じました。
日本共産党の清水忠史衆院議員、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員、社民党府連の大椿裕子副代表、れいわ新選組の代表が連帯あいさつ。国会で野党が結束して疑惑を追及し、安倍政権の退陣を勝ちとり、維新政治に終止符を打つために市民と共に奮闘する決意を表明しました。
この中で清水氏は、日本共産党第28回党大会(14~18日)に立憲民主党、国民民主党、社会民主党、野党会派の代表が出席し、野党連合政権をつくろうという決意を固め合ったと報告。安倍政権に代わるもう一つの選択肢を示す論戦に臨む決意を語りました。
実行委員会の構成団体を代表して、大阪憲法会議・共同センターの山田憲司事務局長があいさつしました。山田氏は、大阪でも発展してきた総がかり運動が世論を変え、国会での野党共闘を支え、安倍9条改憲の発議を阻止し続けていると強調。「安倍首相が改憲施行を掲げた2020年が始まった。この年を改憲施行どころか、安倍政権打倒の年にしよう。総がかり運動をさらに広く強いものにし、立憲主義に基づく当たり前の政治を実現しよう」と訴えました。
開会日に集会・デモ
国民運動大阪実行委
国民運動大阪実行委員会、安保破棄大阪実行委員会、憲法改悪阻止大阪府各界連絡会議の呼び掛けで20日、国会開会日行動が行われ、大阪市北区の中之島公園で集会を開いた後、同区梅田方面までデモ行進しました。
集会で安保破棄大阪実行委員会の守山禎三事務局長は、安倍政権が閣議決定だけで自衛隊の中東派兵を決め、強行したことに抗議。「主権を投げ捨て、米国言いなりの安倍政権を市民と野党の共闘で一刻も早く倒し、野党連合政権樹立を目指して共に頑張ろう」と語りました。
大阪憲法会議・共同センターの山田憲司事務局長は、映画「新聞記者」が第43回日本アカデミー賞の最優秀賞(6部門)に選ばれたことは、映画人・観客の良識が示すものだと指摘。こうした世論の動向にも注目して、安倍改憲発議を許さない緊急署名を広げようと呼び掛けました。
大阪労連の菅義人議長は、安倍政権を後押しする維新が、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の再度の住民投票やカジノ誘致に暴走しているとし、「安倍政権も、維新政治も終わらせる2020年にしよう」と力を込めました。
(大阪民主新報、2020年1月26日号より)