おおさかナウ

2020年01月26日

日本共産党第28回大会に参加して

 日本共産党第28回大会が14日から18日まで、静岡県熱海市の伊豆学習会館で開かれ、綱領一部改定案、決議案などが全員一致で採択されました。大阪の代議員2氏の手記を紹介します。

第28回日本共産党大会の会場で大阪の代議員ら=17日、静岡県熱海市内

第28回日本共産党大会の会場で大阪の代議員ら=17日、静岡県熱海市内

未来社会へ綱領が拓く展望
声上げることで政治変える
日本共産党木津川南地区 竹内(たけうち)智子(さとこ)さん

竹内智子さん

竹内智子さん

 野党共闘に踏み出して4年半。16年ぶりの綱領の一部改定。来るべき総選挙に向けた野党共闘の発展、新たな躍進に向けての大方針を示した歴史的な大会に、初めて参加できました。元気になると同時に、取り組むべき課題(世代継承・民青への支援・支部づくり・党員拡大)を丁寧に前に進めようと意識が高まりました。感じた熱意を忘れず、自己変革も含めて持続できるよう努力したいです。
 2015年に日本共産党が「国民連合政府」構想を提起して以来、市民と野党の共闘が前進しました。来賓あいさつで共通して語られた言葉は、「考え方の違う相手を尊重すること。安倍政権を倒し政権交代を。諦めないたたかいを草の根から。共産党が大きな役割を果たしている」ことでした。また、全国の共産党員が、困った人へ支援の手を差しのべる温かい心を持っていることへの敬意でした。苦しみに寄り添う共産党員が全国にたくさんいることは、誇りです。
 若い世代での党づくりでは、共通の言葉は「若者には共産党への壁はない。綱領は希望の光。主権者として自分を取りもどそう。共産党との出逢いを切望。党の責任で民青を増やす」ということです。
 医療介護現場で働く人たちの発言では、多忙でも学習を中心に据え、つどいを多彩に開催、仲間に信頼を寄せ党員を迎えいれ、社会保障の改善の先頭に立ち活動されている姿に勇気づけられました。三重県の方は「年配党員の中に若い党員が一人。未結集になったことがきっかけで、35歳から49歳の真ん中世代会議が始まった。仕事や子育てなど話し合う中で党員が同世代を拡大」と発言。成長を保障する場の工夫を感じ、励まされました。
 綱領にジェンダー平等を位置づけたことは、ワクワクします。誰もが自分らしく生きる。未来社会を切り開く展望は綱領がしめしています。個人の尊厳を守り、一人ひとりが大事にされる社会を真剣に考えることに光があたり、諦めずに声をあげることで政治を変えていけると思います。

国会でも地域でも共闘広げ
若い世代の党建設の教訓に
日本共産党豊中地区 山本(やまもと)一徳(いっとく)さん

 山本一徳さん

山本一徳さん

 党大会に参加するのは6年前の第26回党大会以来、2回目です。
 伊豆の学習会館に向かう長い坂道や大会の熱気、狭い座席などは以前と変わりませんが、大きく変わったのは市民と野党の共闘が大きく進んでいるという実感でした。
 最初の立憲野党のみなさんからの来賓あいさつでも、多様性を大切にしながら共闘を進めるということを異口同音に話されていました。また、討論でも88人のうち約4分の1は共闘について発言をしていたように、国会でも都道府県でも地域でも共闘を進めていく努力がされています。野党連合政権をつくるということがいよいよ迫ってきていることがわかり、豊中の共闘も発展させようと力が入りました。
 もう一つ、この党大会で全国の経験を学んでいきたいと思った分野は、若い世代や真ん中世代のことです。党大会の討論では民青や青年の党活動や党勢拡大に共通の教訓があると思いました。
 ①学生や青年は民青や党を求めている、②青年や党員の思いに寄り添った学習が重要で、その思いに日本共産党の綱領がしっかりとかみ合う、③党機関も一緒になって民青や党員の拡大をしていくという3つは、どの地域からも教訓として挙がりました。
 また、真ん中世代といわれる30代から50代くらいまでの党員は、討論でも「一日のうち自分のための時間もなく、赤旗の見出しもよむことができない」「カレンダーになにも書かなくていい日がない」と大変な状況があると出されていました。
 しかし、そんな中で同じ世代の人との会議に参加し、目の前のことにいっぱいだったが、綱領一部改定を学習する中で「目の前の問題を解決する今のたたかいは未来社会につながる」と確信になっていると経験が語られました。
 私は昨年6月から地区委員会の青年学生対策の責任者をしていますが、こういった教訓をしっかりと生かして、豊中地区の活動に生かしていきたいと思っています。

(大阪民主新報、2020年1月26日号より)

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