おおさかナウ

2020年01月26日

民青同盟が新成人アンケート
奨学金や就職への不安色濃く
48%が野党連合政権に期待

 民青同盟大阪府委員会は成人の日の13日、成人式会場前などで新成人を対象にアンケートに取り組みました。
 アンケートは府内10地域で実施し、16項目にわたって質問。学生70人、労働者23人など115人が回答しました。

奨学金500万円返せるか不安

 今の生活で気になることを尋ねたのに対し(複数回答)、「就職が心配」28%、「学費が高い」27%、「奨学金の返済」25%が上位を占めました。
 「人間関係・恋愛」22%、「学業とバイトの両立が大変」18%と続きました。「生活に必要な経費を削っている」「バイト先の働き方」もそれぞれ6%ありました。
 自由記述でも、「500万円返せるか不安」など、奨学金の返済をめぐる不安の声が多く寄せられ、「すべてに希望が持てない」「日本の将来が不安」などの記述もありました。

社会をよくするために行動

 進路選択や就職にあたって大事にしたいこと(2つ選択)は、「給料」がトップで37%、「長く続けられるか」「やりたいことができるか」各28%、「社会や人の役に立てるか」25%、「労働時間」24%、「将来性があるか」20%などが多く選ばれました。
 主権者としてやってみたいことは、「選挙に行って投票」43%、「社会の仕組みなどを学びたい」27%、「社会をよくするために行動」20%などが上位になりました。

皆安心して暮らせる社会に

 政治や社会に望むことは、「働く環境を整えてほしい」38%、「教育を受ける権利を保障」「誰もが安心して暮らせる社会に」各33%が多く、「すべての人の人権を大切にする」22%、「格差と貧困拡大、気候変動の問題を解決できるよう、社会の在り方を根本から変えたい」21%が続きました。
 安倍政権についてどう思うかを尋ねると、「支持する」「どちらかと言えば支持」は合わせて66%。「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」は、24%。野党連合政権に「期待」は48%、「期待していない」39%でした。
 社会を変えようと行動することについて、「良い」は「どちらかといえば」も合わせると90%、「良いと思わない」「どちらかといえば」は23%でした。
 対話全体でも、奨学金の要求が大きく、1千万円借りているという新成人もいました。
 安倍政権と野党連合政権に対しては支持や期待が二分しました。
 安倍政権支持と答えながら、「野党にも力をつけてもらって、政府の暴走を止めてほしい」と話す人もいるなど、安倍政権支持でも野党連合政権にも期待するという人が多くありました。
 会社でのパワハラやセクハラを訴える声も寄せられました。


(大阪民主新報、2020年1月26日号より)

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