政策・提言・声明

2021年08月24日

「比例代表選挙」を「主舞台」に
――これを貫いた構えと活動を

 8月24日、日本共産党大阪府委員会総選挙闘争本部は、次のアピールを発表しました。

「比例代表選挙」を「主舞台」に――これを貫いた構えと活動を

2021年8月24日 日本共産党大阪府委員会 総選挙闘争本部

 

第28回党大会決定を指針に

 刻一刻と迫る総選挙で、「比例代表選挙」を「主舞台」としてたたかう。これを過去のどの選挙でもなかった位置づけで「比例を軸に」を、文字通り中心にすえてたたかう(第28回党大会第一決議)――大阪での比例80万得票、近畿ブロックでの2から4議席への躍進へ、これをすべての地区・小選挙区選対本部から支部、党員にいたるまで貫いた構えと活動が強く求められています。

 わが党の現有衆院議席は、比例代表議席が11、小選挙区議席(沖縄1区)が1という構成です。今度の総選挙で私たちが目標にしている「日本共産党の躍進」も、中心は近畿ブロックで現有2議席から4議席にすることなど比例代表選挙での躍進です(もちろん野党連合政権への合意のもと、小選挙区でわが党候補を含む野党統一候補が実現するなら、その勝利に全力をあげることは当然です)。

 京都1区の穀田恵二国対委員長も、「比例6万票獲得」が「小選挙区勝利のうえでも掛け値なく貫くべき目標」と構えを鮮明にしています。どの選挙区においても、「比例を軸」に総選挙をたたかうことは自明すぎることです。

現状は「主舞台」になっているか

 ところが、現状は、一部に「比例」が「主舞台」にすえられていない党組織もあります。総選挙への政治的決起や「支持拡大」のよびかけも一般的で、「比例代表選挙への決起」「比例代表での支持拡大」が第一義として強調されていない傾向も残されます。そこには、メディアが総選挙といえば小選挙区の動向だけを主に報道することや一部他党も「小選挙区」が中心で、「比例」はそのそえものにしていることも背景にあります。

 しかし、たとえば公明党は、大阪で小選挙区に候補者をたてているのは4つだけですが、小選挙区候補がいる・いないに関係なく、「比例票前面」で、小選挙区によっては推薦する自民党候補に「比例は公明党」といわせることまでやっています。維新も、前回総選挙で大阪の小選挙区当選者は3人だけでしたが、近畿ブロックでの「比例復活」組が4人います。「比例」での力関係を変えなければ維新を少数に追い詰められないことは明らかです。

 「比例を軸に」が意識的に徹底されないところでは、たとえば前回の総選挙で「小選挙区の共産党候補がおりて、立憲民主党候補を推したから、比例も『立憲』といれた」との支持者が聞かれたり、大阪4区では小選挙区での「清水」票が19・6%の得票率だったが、比例での「日本共産党」票はその半分で、議席に届きませんでした。選挙後、支持者からは「『清水』と書いたのに、なぜ当選しなかったのか」と聞かれ、比例代表の選挙の仕組みを伝えると、「それは知らなかった」との声もでていました。

 こんな事態を今度の総選挙でくりかえしてはなりません。

 

「比例を主舞台」にする――実践的に問われていること

 「比例を軸」「比例を主舞台に」は、言葉の一般的強調だけでなく、特別の意識性をもって構えをつくり、そのための意識的な活動計画を組み立て、貫くことが必要です。

 候補者を先頭にすべての党員が「党を語り」、日本共産党への「消極的支持」ではなく、「まるごと支持」「積極的支持者」を増やすことはそのカナメです。「野党連合政権への展望」や「党の政策」だけでなく、「日本共産党ならではの魅力、真価」を伝えることです。「JCP大阪特別号」はその力になります。

 わが党にとって「比例代表選挙」が「主舞台」であることを伝え、「比例代表選挙への決起」をはかることが必要です。すべての支部が比例代表での得票目標をもち、足を踏み出すことはその第一関門です。

 実践的には、「『日本共産党』と書いてもらう比例代表の支持拡大」を徹底し、それがどこまですすんでいるかを、情勢判断の重要な柱にして、対策をとりきることです。「比例では日本共産党と書いて」ということを広げていただける「比例代表」の「担い手」を「折り入って作戦」で大阪20万規模に増やすことが必要です。何よりも、日本共産党を丸ごと理解し、担い手となる党員・「しんぶん赤旗」読者を増やすことです。

 地区委員会、選対本部、各支部では、比例得票目標にてらして支持拡大の到達点や有権者の反応を出し合い、他党との力関係でも「比例第何党」まで迫っているのかなど、総選挙の「情勢判断と対策」をまず「主舞台」である「比例代表選挙」でおこない、そのうえに小選挙区独自の作戦を組み立てましょう。映画「パンケーキを毒見する」 の反響や横浜市長選挙勝利にみられるように、打って出るなら大きく広がる様相が生まれています。「比例を主舞台」に党躍進へ総力をあげようではありませんか。

以上

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