政策・提言・声明

2015年05月18日

大阪市の住民投票の結果について

               

2015年5月18日 日本共産党大阪府常任委員会

 

 5月17日に投開票された、大阪市の廃止・解体の是非を問う住民投票は、大激戦・大接戦となりましたが、「反対」が「賛成」を上回り、大阪市の存続が決まりました。大阪市民の審判により、「大阪都」構想の野望が打ち破られ、維新政治退場の流れが大きく前進しました。「反対」を投じられたみなさんに心から敬意を表するとともに、「賛成」に示された市政改革への願いを生かし、大阪の新しい政治を切り開いていきます。

 「大阪市をなくしたらあかん」「暮らしを壊すな」と、住民投票のたたかいに立ちあがられた広範な市民のみなさん、その先頭に立たれた党員・支持者のみなさん、ご苦労さまでした。全国、近畿の方々から寄せられた熱い支援に心から感謝を申し上げます。

 

 日本共産党は、今回の住民投票にあたり「論戦の力」「共同の力」「草の根の力」、政党の役割を発揮する努力を強めました。とくに、「大阪市をなくす」、「暮らしを壊す」、「1人の指揮官でやりたい放題」と、「大阪都」構想の中心問題を明らかにし、維新側のウソやペテンを論破する先頭に立ち、有権者に寄り添う丁寧な宣伝と対話にとりくみました。

 「維新対市民共同」の構図が鮮明になるもとで、地域振興会、商店会、医師会、商工連盟など、さまざまな市民団体のみなさんや府下の首長とも連携、自民党、民主党との合同演説など、政党間の共同の前進に努力しました。地域・分野の共同がさらに広がり、「明るい会」「よくする会」に結集された大阪の民主勢力の奮闘が大きな役割を果たしました。

 

 「大阪都」構想に終止符が打たれ、橋下氏の政界引退が明確になり、7年間の維新政治への総決算・退場の審判となりました。「『維新の党』の野望を許さないことは、全国的にも重要な意義をもつたたかい」(3中総決定)と位置づけ、とくに憲法改定を見すえた首相官邸側と維新の「改憲タッグ」を打ち破る意義を鮮明にしてたたかいました。

 「市民が主人公」の大阪の地方政治の前進とともに、安倍政権の暴走政治と対決し、平和・民主主義・暮らしを守る国民的大闘争、とくに「戦争法案」を許さない共同のたたかいに全力をあげていきます。中間選挙、参議院選挙勝利をめざし、日本共産党を強く大きくするために、新たな決意で力をつくしていきます。

月別アーカイブ