「ブレずに共闘、大阪から新しい政治を切り開く」
――総選挙での新たな市民・野党の共闘に臨む
日本共産党の立場について
10月5日、日本共産党大阪府委員会は次の見解を記者会見で発表しました。
「ブレずに共闘、大阪から新しい政治を切り開く」――総選挙での新たな市民・野党の共闘に臨む日本共産党の立場について
2017年10月5日 日本共産党大阪府委員会
(1)
総選挙の対決構図は「安倍自公政権とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」にあります。この構図が全国以上にくっきりしているのが大阪です。
安倍自公政権は大阪を舞台にした「森友学園疑惑」を隠すための冒頭解散の挙に出ました。安保法制(戦争法)、共謀罪、アベノミクスによる暮らし破壊など、積もりに積もった府民の怒りをつきつけ、暴走政治を打ち破る絶好のチャンスです。
「民進党」を「吸収・合併」した「希望の党」の本質が日々明らかになっています。特に大阪で「維新の会」と候補者をすみわけ、政策においても「9条改憲」をかかげるなど東西で安倍政権を補完しあう姿があらわになりました。
市民と野党の共闘で安倍暴走政権打倒、安保法制廃止、立憲主義回復などを求める市民からこの動きに対する怒りと批判が沸き起こっています。そして、「大阪都ノー」の審判を再びくだした堺市長選挙の勝利にみられる「反維新の共同」の流れともあいまって、大阪の野党にも新たな変化をもたらしています。「立憲民主党」が結成され、大阪でも民進党から「希望の党」に加わらず、「立憲民主党」あるいは無所属で立候補する流れが続いています。
(2)
日本共産党は社民党との間での選挙協力を具体化し、大阪3区・9区の相互推薦を含む全国12都道府県24選挙区での候補者一本化をすすめました。
これに続いて、わが党は「共闘の原点と大義に立ち返って行動するという方々とは、この間の経過や行きがかりを乗りこえて、協力・連携を追求していく」(日本共産党第2回中央委員会総会)ことを確認しています。
この立場から、大阪において、大阪6区・10区では候補者をたてず、2区(石谷ひさ子氏)・16区(田中ひろみ氏)では、わが党の公認候補を取り下げ、いずれも立憲民主党候補(2区・尾辻かな子、6区・村上史好、10区・辻元清美、16区・森山浩行の各氏)に一本化し、自公候補、維新候補を打ち破り、勝利をめざしてともに奮闘することを決断しました。
大阪でこうした決断にいたった背景には、中央レベルでの政党間協議と合意の積み重ねとともに、この2年間、大阪ですすめてきた野党間協議と「市民と野党の共闘」を強く求める声と運動の広がりがあります。また大阪において、「反維新の共同」できずいてきた市民・野党間での信頼関係の深まりがあります。
今回の日本共産党の決断は必ずこれまで各選挙区で党候補を支持し、支えてきたみなさん、市民と野党の共闘、候補者一本化を求めてさまざまな活動をすすめてきたみなさん、政治の転換を求める広範な府民のみなさんの共感と支持を得るものと確信します。その願いにこたえ、必ず勝利を切り開く決意です。
(3)
総選挙公示まで、あと6日に迫りました。
日本共産党は「ブレずに共闘、大阪から政治を切り開く」を合い言葉に、何よりも比例代表選挙で大阪80万得票をかちとり、近畿比例ブロックの穀田恵二、宮本たけし、清水ただし、堀内照文、わたなべ結の5氏をそろって国会へ送るため全力をつくします。
小選挙区においては、市民と野党共闘の立場で候補者を一本化してたたかう選挙区及び、日本共産党の必勝区――大阪3区・わたなべ結、4区・清水ただし(以上、比例重複)、5区・北山良三の3氏を「大阪は一つ」の力で勝利させるために総力をあげます。
支持者、後援会員、府民のみなさんの大きなご支持、ご支援を心からよびかけます。